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ふきのとう4号発行

ふきのとう4号は 2003年11月25日発行です。
主な内容は
      年金改革案に注目!
      均等待遇を求めて ~公務臨職・非常勤は今~
      映画評「ぷりてぃ♡ウーマン」
      講演参加報告 ~DV防止法を知ろう~
      京ガス裁判傍聴記

 国会も世論も年金の制度改革の議論に注目が集まっていました。このあと「年金分割」がきめられていきました。年金制度の問題について書いた「年金改革案に注目!」を紹介します。

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  厚生労働省は11月17日、2004年の年金改革案を示しました。11月9日に投票があった総選挙でも争点となっていた保険料の負担については徐々に引き上げて2022年以降20%で固定、給付水準は下限5割というラインが出されました。しかし、20%というのは負担が重過ぎるとして企業側、労組からは反対の声が上がっています。日経連は企業負担分を極力少なくし、残りは消費税で補うよう主張していますが、消費税は所得の少ない人ほど負担が重く、これを年金財源のために増税することには慎重でなければなりません。負担20%、給付5割というラインが妥当であるかは一概に言えませんが、少子高齢化社会を前提とすると、保険料値上げ凍結の解除はおそらく必要なのでしょう。そうしなければ将来の世代の負担が過重になり年金制度に対する不信感が増して、制度そのものが崩れる可能性があるからです。現在でも国民年金の未納者は37%に上っており空洞化が指摘されています。
 ここで保険料負担について少し付け足すと、厚生年金の場合、現在は収入の13.58%(労使折半)です。しかし月収62万以上にはかからず、また一時金150万以上にはかからないという逆進性があります。これは給付に限度額があることと対応しているということもあるのでしょうが、財源不足を言うのであれば、まずこういう部分から見直してもいいのではないでしょうか。今回の厚労省の改革案には、70歳以降も在職中は保険料負担を求め、年金額を減額する措置、年金課税の強化などの措置もありますが、このような高所得者に対する措置を他にもとっていいように思います。所得税率の上限(現在37%)を上げて税収を増やし年金の国庫負担割合を上げることは可能なはずです。                         
   

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# by equity03 | 2006-06-20 19:10 | ふきのとう  

ふきのとう3号発行

ふきのとう3号は2003年8月31日の発行です。

主な内容は
      不安定化がすすむ女性労働―労働基準法・労働者派遣法改悪
      両性が生きやすい社会を! 少子化社会対策基本法を考える
      投稿―児童扶養手当の現場から―
      集会報告「ディーセントワークフォーラム」

 「少子化」が声高に叫ばれ、「少子化社会対策基本法」が2003年7月23日に成立したところでした。この法律の問題について書いた
 「両性が生きやすい社会を!少子化社会対策基本法を考える」を 一部紹介します

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  少子化対策という文字を最近マスメディアでよく見るようになりました。出生率の低下が叫ばれて久しいのですが、国会で「少子化社会対策議員連盟」という超党派からなる議員らが提出した「少子化社会対策基本法案」が7月23日、成立しました。衆議院の修正で結婚・出産の自己決定権が謳われたものの、女性に対し子を産むことを強制しかねない基本法の成立に私たちは反対します。

少子化社会対策基本法とは 

 この法は前文で「急速な少子化の進展は・・・有史以来の未曾有の事態」と規定し、「少子化という、社会根幹を揺るがしかねない事態」への対応が緊急であるとしています。そしてこのような事態に対応するため、国および地方公共団体の責務等を定めるとしています。さらに第2条で施策の基本理念として「父母その他の保護者が子育てについての第一義的責任を有するとの責任の下に・・・家庭や子育てに夢を持ち、かつ、次代の社会を担う子供を安心して生み育てることができる環境を整備する・・」としています。
 まず、「未曾有の事態」という仰々しい表現に少々驚きます。そして「夢」という文字が法律の中に書かれる違和感。女性にばかり負担を押し付けてきた結果、子育てがいかに夢のないものであるのかみとめているともいえますが、だからといって、「夢をもつこと」を義務化するのは筋違いでしょう。

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# by equity03 | 2006-06-20 18:52 | ふきのとう  

ふきのとう1号発行

ふきのとう1号は2003年2月16日発行です。
 主な内容は
      実質的男女平等のために
      配偶者特別控除を考える
      書評『御直披(おんちょくひ)』
      集会報告 アカデミック・ハラスメント


 もっとも力を入れた文章は巻頭の「実質的男女平等のためにー同一価値労働同一賃金の可能性」です。

以下一部紹介

 長引く不況のもと、労働者の現状はますます厳しさを増しています。失業者は三百数十万人にものぼり、その存在を背景に資本による賃金や労働条件の引下げが強行され、不安定雇用労働者が増大しています。中でも、特に女性労働者の不安定雇用化がすすめられており、いまや約半数がパートや派遣などの「非正規」労働者となっています。女性の平均賃金は男性の約5割しかないとされていますが、その格差はいっこうに縮まる気配がありません。
 こうした中、男女間賃金格差を解消し、正規労働者と非正規労働者との均等待遇を実現するための戦略として、「同一価値労働同一賃金」の運動がひろがりつつあります。「同一価値労働同一賃金」とは何なのか、
そして、日本における実現の可能性と問題点はどういうところにあるのかということについて、考えてみたいと思います。

⒈ 「同一価値労働同一賃金」とは何か
 「同一価値労働同一賃金」の原則とは、「異なる職務でも同一の価値を持つ労働・職務には同一賃金を支払う」というものです。「コンパラブル・ワース」あるいは「ペイ・エクイティ」とも呼ばれています。1951年、ILO100号条約で採択され、日本も67年にはこの条約を批准しています。女性の労働者化が進展し、雇用の平等やアファーマティブアクションの運動が進められる一方で、なかなか縮小しない男女賃金格差の是正をめざすものとして「同一価値労働同一賃金」の戦略が注目されているのです。それは、依然として男女の職種分離が行われ、いわゆる「男性職」「女性職」が存在している中で、これまで低く評価され賃金が抑えられてきた女性職の評価を変えることによって男女同等賃金の実現を図ろうとするものです。
 

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# by equity03 | 2006-06-20 18:21 | ふきのとう  

女性問題研究会・関西(JMK)発足

 私たち女性問題研究会・関西(JMK)は、女性をとりまく様々な問題について考え、行動していきたいとの思いから、2003年2月に発足したサークルです。
 思いを同じくする皆さんの参加をお待ちしています。

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「女性問題」という言葉からあなたは何を真っ先に思い浮かべるでしょうか?労働者の男女間の賃金格差、パート労働の問題、セクハラ、夫婦別姓、DV(ドメスティック・バイオレンス)、ポルノ…ここ数年の間で随分多くの問題があることが報道されてきました。セクハラという言葉はすっかり定着した感があります。しかし、言葉が定着したからと言って問題が解決するわけではありません。一人一人の女性が自らの問題としてとらえ、問題を生み出す社会制度、慣習、それを支えている人間の意識を問うていかなくてはなりません。
 女性として生まれたそのときから男性とは違うように育てられ、「妻」として「母」としての役割をになわされているように、女性問題は生涯のすべての場面にあります。女性を取り巻くあらゆる問題を取り上げ、学習し、解決に向けて行動するために、私たちは女性問題研究会・関西(略称JMK)を発足させました。機関紙名は、厳しい情勢に負けずに頑張っていく思いを、雪の降り積もる中で芽を出す『ふきのとう』に託しました。花言葉として「公正」と言う意味を持っているそうです。人間と人間の間の平等・公正な関係をめざして私たちは歩んでいきたいと思います。
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 定例会月に一回のペースで行っています。

 会費: 月300円

 「ふきのとう」年間購読料: 500円
  (年4回発行)

 Email: jmk03equity@msn.com

郵便振込口座: 00950-1-263729
  口座名義  女性問題研究会・関西(JMK)

# by equity03 | 2006-06-20 17:07 | 会の説明